鷹匠認定試験概要
試験を受けるものは以下の設備、道具類を使用しその方法について踏襲する必要がある。
これらの項目を鷹師が認めるレベルで行う。
・飼育施設 鷹部屋もしくは類する飼育施設 目安:6尺から7尺5寸 四方
・設備 軒
架 2段、隅架(取り外し可能)
休み棚
餌棚(折畳み式または取り外し可能)
臆病口
廊下またはダブルキャッチ
餌窓、餌差口、水差口
嵐窓
水舟(代用可能)
ドロ板、餌板
・道具 作成 伏衣、エガケ、足革、イギリ、策、忍縄筒、トラ革、鳩袋、口餌籠
鈴板(鯉、鱸)、小槌緒
所有 大緒、餌合子、丸鳩入、忍縄、鈴、呼子、爪嘴小刀
以上の施設、道具類は日常の飼育、調教に用いる
技術試験
鷹はアガケ、ペアレントレアードまたはそれ相当の懐けが必要なオオタカを 用いる事とする。
状況により、若鷹の調教をリクエストされる場合もある。
*標準的なアガケに通用する調教技術を検定するのが目的であり、それが再現出来うる状態の鷹を使う。
*肉色の設定 : 常肉色でも癖の出ないバランスの良い鷹を目指して仕上げる。
*居ずまい 据え方 : 据え方はアガケ及びそれに類する鷹の調教において、
巣鷹と比べ別格の重要性がある。
鷹の扱いが居ずまいに現れる、品格のある鷹 に仕上げる。
・訓練技術 : 諏訪流のオオタカ調教の基本技術
夜据え、据え廻し、ホゴシ仕込み、餌合子仕込み
遠丸ばし、 振替、 渡り、 振鳩、 飛び流し、丸上げ・頭上げ
*その他、道具の使い方
・野仕込み : 狩猟期間中に場所を設定し雉猟を行う。鷹匠、鷹の実猟での馴染み
具合、狩場での判断や動きを見極める。
・訓練日誌 : 受験のシーズンを通して訓練日誌をつけること。
以上の事項を鷹師が納得できるレベルでおこなう。生きた技術の伝承者として、これらの
技術は日常の調教で行われている必要がある。
筆記試験